近年各クラブでマーケティングへの取り組みが加速しています。
以前実施したJ1の18クラブの公式サイト分析に引き続き、今回はJ2に22クラブの公式サイトについて取り組みを考察してみます。
J1よりも資金が劣るクラブも多い中、どのような取り組みをしているのか見てみましょう。
J1クラブの分析は以下をご覧ください。
各クラブの公式サイト一覧
J 2の22クラブの公式サイトの一覧は以下です
- 山形 https://www.montedioyamagata.jp/
- 水戸 http://www.mito-hollyhock.net/
- 栃木 https://www.tochigisc.jp/
- 大宮 https://www.ardija.co.jp/
- 柏 https://www.reysol.co.jp/
- 千葉 https://jefunited.co.jp/
- 東京V https://www.verdy.co.jp/
- 町田 http://www.zelvia.co.jp/
- 横浜FC https://www.yokohamafc.com/
- 新潟 https://www.albirex.co.jp/
- 金沢 https://www.zweigen-kanazawa.jp/
- 甲府 http://www.ventforet.jp/
- 岐阜 https://www.fc-gifu.com/
- 京都 https://www.sanga-fc.jp/
- 岡山 https://www.fagiano-okayama.com
- 山口 https://www.renofa.com/
- 徳島 https://www.vortis.jp/
- 愛媛 http://www.ehimefc.com/
- 福岡 https://www.avispa.co.jp/
- 長崎 https://www.v-varen.com/
- 鹿児島 http://www.kufc.co.jp/
- 琉球 http://fcryukyu.com/
SSL 化しているのは16クラブ
セキュリティ上メリットのあるhttps化(SSL化)しているのは16クラブ。未対応なのは水戸、町田、甲府、愛媛、鹿児島、琉球の6クラブ。
比較的、最近J2に上がったばかりの予算規模が大きくないクラブが多い印象です。
モバイル対応は全クラブ実施済
PC よりもスマートフォンからの閲覧の方が多くなってきたことがあり、スマホからアクセスした場合にスマホ専用サイトを見せるモバイル対応は非常に重要です。
J 1の場合も全クラブ対応できていましたが、J2も22全クラブ対応出来ていました。
印象的な取り組みのページ
ここからは各クラブのページで、良い取り組みだと感じたものを紹介します。
栃木 SC – 初めてのクリスタ
栃木 SC はサイト内に初めての観戦者向けのガイドページを掲載しています。
スタジアムに来るべき時間や持ち物、各席からの見え方などを掲載しており、初心者が気にするポイントが一目でまとまっています。
同様の取り組みは他の何クラブかも行っていますが、特に初観戦者数を増やすことが重要になるJ2クラブではピンポイントな取り組みと言えるでしょう。
ファジアーノ岡山 – 平均入場者数の記載
岡山は「1万への道」として、ホームゲームでの平均入場者数1万人を目標に掲げています。
ここまではよくある話ですが、岡山はその進捗を示すためにサイトのトップページに現時点での平均入場者数を記載しています。(5月頭時点では7590人)
岡山は財務状況をサポーターにも説明するなど、より情報公開を進めている印象があるクラブです。ここでも進捗をサポーターに示すことで、一人でも多くの知人をスタジアムに誘ってもらうなど協力を呼びかけている姿勢が伺えます。
東京ヴェルディ – ベレーザの試合結果もトップページに記載
サッカー以外の他スポーツへの進出も進めているヴェルディですが、トップページで女子チームの日テレベレーザの試合結果も掲載しています。
ヴェルディの試合に興味を持ちサイトに訪れた人にも、ベレーザに興味を持ってもらい、試合に来てもらいたいという思いがあるのでしょう。
様々なスポーツを一つのヴェルディブランドとして応援してもらいたいというチームの姿勢が表れています。
総括:クラブごとの違いを楽しんで
予算規模がJ1に劣るクラブが多いからこそ、発展のために独自性のある取り組みを行っているチームが多いのがJ2の特徴。
ぜひ様々なクラブのページを見て、そのクラブが何を目指しているか想像してみるのも楽しいでしょう。